前回は社会人として働いていた頃の話を綴りました。
今回は、私が幼稚園で働いていた期間に見つけた「人生の目的」についてのお話です。
- バレエとの関わりに感じた違和感
- 逃げ続けてきた“自己分析”に本気で向き合った時間
- 目標が見つかった瞬間、私がとった行動
人生の大きな転機となった、葛藤と変化の記録です。
バレエと向き合う日々に「違和感」を覚えた時期
2022年6月。
幼稚園で働き始めて約1年。発表会が終わった夜、私は車の中で号泣していました。
「バレエを教えることは、本当に自分がやりたいことなのか?」
そんな疑問が突然頭をよぎり、どうしようもない不安に襲われたのです。
午前中は幼稚園でアルバイト、夕方はバレエ教室の手伝い、夜は自分のレッスン。
好きなことに囲まれているはずなのに、心のどこかにぽっかりと穴があいているような感覚がありました。
「何のためにバレエをしているんだろう?」
そう思い始めたのは、実はその少し前からでした。
突然の怪我と、原因不明の痛み
発表会の2ヶ月前の4月。
ある日突然、左足のアキレス腱のあたりに痛みが走りました。
人生で初めて、舞台直前に足を痛めた私は、本当に焦りました。
大好きなレッスンを続けるため、名古屋や京都のカイロプラクティックの先生を頼り、週に3回ほど治療へ。
一時的に良くなっても、またすぐに痛みがぶり返す。
そして迎えた発表会当日。
痛み止めを飲みながら、なんとか踊り切った私でしたが、不安と痛みがピークに達していました。
舞台が終わったその夜、涙が止まりませんでした。
原因は「三角骨」だった
7月、冷静になってから整形外科でレントゲンを撮ったところ、ようやく原因が判明。
それは「三角骨」でした。
10人に1人の割合で存在すると言われている三角骨。
通常は手術しなくても踊り続けられるのですが、私の場合は神経が圧迫され、痛みが生じるようになっていたのです。
それでも当時の私は、知識も経験もなく、親の勧めで「まずは手術以外の方法で治療しよう」と決めました。
(※三角骨の詳しい話は、また別の記事で書きます)
治療の時間がくれた“自分と向き合う”チャンス
三角骨の治療のため、奈良県まで車で片道2時間。
宿泊をしながら2日連続で通うこともあり、その移動時間は、私にとって“自分自身と向き合う”特別な時間になりました。
「私は本当に何をしたいの?」
「どうしてこんなにも治療をがんばっているの?」
「手術をしてまでバレエを続けたいの?」
車の中で何度も自問自答しました。
本気の自己分析でたどり着いた「人生の目的」
自己分析の方法を模索し、ノートに書いたり、診断サイトを試したり。
最終的にたどり着いた方法は、自分の声を録音して聴くことでした。
正直、最初はとても嫌でした。
でも、本当の自分を知りたい気持ちが勝ちました。
「あなたは本当は何がしたいの?」
そう問いかけて録音を再生したとき、私ははっきりと気づいたのです。
「私、バレリーナになるための行動をしていなかった!」
その瞬間、ずっと抱えていたモヤモヤが一気に晴れました。
・バレエが大好きだから、離れなかった
・舞台に立って仕事をしたかった
・なのに、自分からは何の行動もしてこなかった
気づいてしまえば、当たり前のこと。
でも私はずっと、自分の夢から目を背けていたのです。
「バレリーナにはなれない」と、勝手に決めつけて。
怖かったんだと思います。
結果を出せる自信も、勇気もなかったから。
でも25歳になる直前、ようやく私は自分の本音に気づきました。
おわりに|人生が大きく動き出した瞬間
あの日、車の中で涙を流したことも、足の痛みで思うように踊れなかったことも、
すべては「本当の気持ち」に出会うための、大切な通過点だったのだと今では思えます。
私の中で「バレリーナになりたい」という想いは、ずっと奥深くに眠っていて、
気づかないふりをしていたからこそ、心が苦しかったのだと思います。
でもようやく、素直にその気持ちを受け止められたことで、
私の人生は少しずつ、でも確実に動き出しました。
「やると決めたからには、もう逃げない。」
ここから、私の人生は大きく動き始めます。
もちろん、現実は甘くないし、理想通りにいかないこともたくさんあります。
だけど「本当にやりたいことに向かって進む」という選択が、
自分の心をこんなにも前向きに変えてくれるとは、当時は思いもしませんでした。
もし今、過去の私のように「自分が本当にやりたいことってなんだろう?」と悩んでいる方がいたら、
まずは立ち止まって、自分に問いかけてみてください。
焦らなくて大丈夫。
誰かと比べなくていい。
“気づくまでの過程”も、“スタートへの第一歩”です。
一歩を踏み出す勇気が、きっと未来を変えていきます。
まとめ
自分の心に正直になること。
逃げずに問いかけること。
本当にやりたいことに向かって、一歩を踏み出すこと。
「バレリーナになる」という夢を、私はようやく自分の口で言葉にし、行動を始めました。
この気づきがあったからこそ、これからの私の人生が、少しずつ、でも確実に動き出していきます。
もし、いま自分の進む道に迷っている人がいたら、
焦らず、自分自身と向き合う時間をつくってみてください。
その先にきっと、「本当の答え」が見つかるはずです。
次回は、バレエ団のオーディションに向けた準備期間のお話をお届けします。
自分の夢を叶えるために動き出した、そのリアルな日々を綴っていきますので、ぜひお楽しみに。
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